畳の基本

カッペイの日本体験記:ホームステイ初日の夜、不思議な香りに包まれて。

桃先生

おはようございます、カッペイ。布団は体に合いましたか?

カッペイ

ぐっすり寝れたよ。

カッペイ

うん。疲れていたからか、ぐっすり寝れたよ。

桃先生

もしかしたら、それは畳(たたみ)のおかげかもしれませんね

カッペイ

タタミ?なんか聞いたことあるけど……このベッドのこと?

桃先生

いいえ、畳はその床に使われている素材のことですよ。

カッペイ

あー、このフローリングのことか!確かに僕の国にはないなあ。

桃先生

畳は日本でしか使われていない伝統的な床材ですからね。天然の素材で、匂いもいいでしょう?

カッペイ

確かに、自然のいい香りがするね!

畳は「床材」である

畳と聞くと「カーペットのようなもの」と説明するのが一番分かりやすく、私たちもよくそのように伝えてしまいます。

しかし、実は日本における畳は「床材」そのものです。そのため、40年〜50年と非常に長く使い続けることを想定して、高い耐久性を持たせて作られています。

畳の構造

畳は主に「畳表(たたみおもて)」「畳縁(たたみべり)」「畳床(たたみどこ)」の3つのパーツで構成されています。

畳の構造解説

図:畳の基本的な構造とパーツ

1. 畳表(Tatami-omote)

表面のござの部分です。材料は「イグサ」という植物。熊本県を中心に生産されており、「泥ぞめ」という工程を経て美しい発色と香りが生まれます。

2. 畳縁(Tatami-beri)

畳の角を保護する布です。麻などの天然繊維からポリエステルまであり、多彩なデザインを楽しめます。

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3. 畳床(Tatami-doko)

畳の芯材です。昔は藁(わら)でしたが、現代では軽量なボードが主流です。伝統的なものは厚さ5.5cm、重さ20kg以上もあります。

カッペイ

先生、40年も使ったら見た目がボロボロになっちゃうでしょ?

桃先生

そうだね。だから、日本では『表替え(おもてがえ)』をするんだよ。

カッペイ

オモテ……オムレツ?

桃先生

ふふ、表替え(Omotegae)ですよ。表面のイグサだけを新しく張り替えるんです。

カッペイ

なるほど!その『オモテ』を替えれば、何回でも新品に生まれ変わるんだね!

桃先生

その通り。芯の部分(畳床)が傷まない限り、大切にメンテナンスすればずっと使えるんだよ。

長く使うための「表替え」

イグサが擦り切れたり、色が古くなったりした時には「表替え」を行います。日本では畳屋さんが家まで来て畳を預かり、工房で新しく張り替えてからまた届けてくれます。

「表替え」を繰り返すことで、畳は親から子へ、何十年も受け継ぐことができるサステナブルな素材なのです。

YouTubeで「表替え」の様子をチェック