外国で売られている畳と日本の職人が作る畳の違い

外国で売られている畳と日本の職人が作る畳の違い

2026年2月15日

こんにちは。今日は、日本の本物の畳と外国のネットショップで見る畳は何が違うのかを説明します。

大きく3つの違いがあります。

  • 材料
  • 設計思想
  • 機械による量産品

1. 材料

オンラインショップで売られている畳にはよくポリエチレンが使われています。ポリエチレンは化学繊維でできたクッションですが、掴んだときに柔らかさを感じます。

ポリエチレン製の畳材
軽量化のために作った私たちの試作品

一方で、畳とは本来藁を圧縮したものをベースにして作られております。そのことで柔らかすぎず、硬すぎない畳の硬さが出てきます。現在の主流は木材からできたインシュレーションボードです。耐久性をそのままに、軽さを実現した素材として採用されています。

2. 設計思想

畳は20-30年と使われることを想定した作りになっています。そのためポリエチレンでできた、畳を日本の職人は畳と呼ぶことを嫌います。そのような畳は、数年使うことで芯がへたってくるため使い捨ての商品になってしまいます。一方で日本の畳は表面の表を入れ替えることで見た目の新しさを維持しつつ何年も使い続けることができます。

表面に見える畳の層はイグサと呼ばれる植物が編み込まれたものになります。少し古くなったと感じたときには職人に依頼してその畳表を取り外し、裏返して縫いつけます。その後、また見た目が古くなると職人を家に呼び新しい畳表を付けてもらいます。

このように畳はその芯となる素材が凹まない限りずっと使い続けることができる環境にやさしい自然由来の商品なのです。

外国向けの畳として和紙でできた畳がございます。和紙は日本の紙ですが、色落ちがイグサの畳表よりもしにくくメンテナンス性が高いです。

3. 機械による量産品

本物の畳はそれぞれの部屋のサイズに合わせてすべてカスタマイズで作られます。私たちもサイズの指定をいただければそれに合わせて作ることができます。一方オンラインショップで売られているものは一定のサイズで売られています。それにより同じものを大量に作りコストカットが可能です。

職人の手作業との違いで分かりやすいのは:

(1) 畳表をぴんと張る技術
芯材のわずかな緩みや個体差を、職人は手縫いの指先で感じ取り、糸を締める強さを繊細に調整しています。 これによって、時間が経っても床がぼこぼこせず、表面がぴんと美しく張った状態を維持できるのです。

(2) 角へのこだわり
角が90度になっていない畳は不格好です。この角の作りに職人のこだわりがあります。

本物の畳の技術
日本の本物の畳の精度